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COLUMN
2025/04/30

「あれ、最近迷惑メールフォルダに入ることが増えた?」「ちゃんと送ったはずのメールが届いていないみたい…」
もしあなたが企業や団体でメールマガジンやキャンペーンメールなどを配信しているなら、ちょっと注意が必要です。なぜなら、2024年にGmailや米Yahoo!メールが導入した、メール送信者向けの新しいルールに加えて、ついにMicrosoft社のOutlookも2025年5月から段階的に同様のガイドラインを適用するからです。
今回は、Microsoft社のテックブログの情報をもとに、この新しいガイドラインの特に重要なポイントと、今すぐ対応すべきことを分かりやすく解説します。なんだか難しそう…と感じた方も大丈夫!専門用語はできるだけ使わず、一つずつ丁寧にご説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
突然ですが、皆さんのメールボックスには毎日たくさんのメールが届きますよね。その中には、私たちが本当に求めている情報もあれば、残念ながら迷惑な広告や詐欺を目的とした悪質なメールも紛れ込んでいます。
GmailやYahoo!メール、そしてOutlookといったメールサービスを提供する会社は、こうした迷惑メールを減らし、ユーザーが安全で快適にメールを利用できる環境を守りたいと考えています。そこで、信頼できる送信者からのメールがきちんと届くように、そして悪質な送信者のメールを排除するために、メールの送信者に対して一定のルールを守ることを求めるようになったのです。
今回のMicrosoft社の新しいガイドラインも、この流れを受けたものです。これにより、Outlookを利用している多くのユーザーにとって、より安全なメール環境が実現することが期待されます。
それでは、具体的にどのようなルールが新しく導入されるのでしょうか?Microsoft社のテックブログで公開されている情報をもとに、特に重要なポイントを3つに絞って解説します。
まず最初に重要なのが「ドメイン認証」という仕組みです。これは、送信元のメールアドレスのドメイン(@マーク以下の部分、例えば「eyewill.jp」)が、本当にその組織や企業によって管理されているものなのかを証明する仕組みです。
例えるなら、会社の社員証のようなものです。「このメールアドレスは、確かにうちの会社から送信されたものですよ」と証明することで、悪意のある第三者があなたの会社や組織になりすましてメールを送信するのを防ぐことができます。
主なドメイン認証技術としては、以下の3つがあります。
SPF(エスピーエフ、Sender Policy Framework): 「このドメインからメールを送るのは、このIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)だけですよ」と設定することで、許可されていないサーバーからの送信を防ぎます。
DKIM(ディーキム、DomainKeys Identified Mail): メールに電子署名(デジタルサイン)を付与する技術です。「このメールは途中で改ざんされていませんよ」という証明になります。
DMARC(ディーマーク、Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance): SPFとDKIMの認証結果に基づいて、認証に失敗したメールをどう処理するか(受信拒否、迷惑メールフォルダへ移動など)を設定したり、認証結果のレポートを受け取ったりする仕組みです。
これらの設定は少し専門的な知識が必要になりますが、メール配信サービスを利用している場合は、サービス提供者のガイドに従って設定を行うことができます。自社でメールサーバーを運用している場合は、システム担当者に確認してもらいましょう。
次に重要なのが、「配信停止」の仕組みをきちんと用意することです。これは、メールを受け取った人が「もうこのメールは受け取りたくない」と思ったときに、簡単に配信を停止できるような仕組みのことです。
多くのメールマガジンや広告メールには、フッター(メールの最下部)に「配信停止はこちら」といったリンクが貼られていますよね。新しいガイドラインでは、このような配信停止の仕組みを分かりやすく提供し、ユーザーが容易に手続きできるようにすることが求められます。
もしあなたの配信しているメールに、配信停止のリンクがない、または分かりにくい場所にしかない場合は、早急に改善が必要です。ユーザーが不快に感じてしまうだけでなく、今後のメールの到達率にも影響が出てしまう可能性があります。
最後に、メールの「スパム率」を常に監視し、低く保つことが重要になります。スパム率とは、送信したメールのうち、受信者によって迷惑メールとして報告された割合のことです。
もしあなたの送信するメールが頻繁に迷惑メールとして報告されている場合、それはメールの内容や配信方法に問題がある可能性があります。新しいガイドラインでは、一定以上のスパム率を超過した場合、メールの配信が遅延したり、ブロックされたりする可能性も示唆されています。
そのため、以下のような点に注意して、質の高いメール配信を心がける必要があります。
関連性の高いコンテンツ: 受信者が本当に興味のある情報を提供しましょう。
適切な頻度: 過度な頻度での配信は避け、受信者の負担にならないようにしましょう。
正確なリスト管理: 古いメールアドレスや、配信を希望していないアドレスへの送信はやめましょう。
分かりやすい件名: 内容が一目でわかるような件名をつけましょう。
今回のMicrosoft社の新しいガイドラインは、2025年5月から段階的に適用が開始されます。GmailやYahoo!メールのガイドライン対応に加えて、Outlookへの対応も必要になるため、メールを配信している企業や団体は、早めに準備を始めることが大切です。
まずは、自社のメール配信状況を改めて確認し、以下の点についてチェックしてみましょう。
ドメイン認証の設定状況: SPF、DKIM、DMARCの設定は適切に行われているか?
配信停止の仕組み: 受信者が簡単に配信を停止できる仕組みが整っているか?
スパム率の状況: 送信したメールが迷惑メールとして報告される割合は高くないか?
もしこれらの項目に不安がある場合は、社内の担当部署や、利用しているメール配信サービスの提供者に相談し、早急に対応を進めることをお勧めします。
今回のコラムでは、Microsoft社のOutlookにおける新しいメール配信者向けガイドラインの重要なポイントについて解説しました。少し難しい内容もあったかもしれませんが、これらのルールを守ることは、メールをしっかりと届け、信頼性を高めるために非常に重要です。
2025年5月からの段階的な施行に向けて、今からできることを一つずつ着実に進めていきましょう。もし何か疑問点や不安な点があれば、遠慮なく専門家やサービス提供者に相談してくださいね。より良いメールコミュニケーションの実現に向けて、一緒に取り組んでいきましょう!
用語集
ガイドライン(guideline): 指針、目安となる規則や方針のこと。
ドメイン(domain): インターネット上の住所を表すもので、メールアドレスの@マーク以下の部分や、ウェブサイトのURLなどに使われます。
認証(にんしょう、authentication): 本人や本物であることを証明すること。
SPF(エスピーエフ、Sender Policy Framework): メールの送信元サーバーが正当なものであるかを認証する技術。
DKIM(ディーキム、DomainKeys Identified Mail): メールに電子署名を付与し、改ざんされていないことを証明する技術。
DMARC(ディーマーク、Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance): SPFとDKIMの認証結果に基づいて、不正なメールの処理方法を決定する仕組み。
IPアドレス(アイピーアドレス、Internet Protocol address): インターネットに接続された機器に割り振られる識別番号。
電子署名(でんししょめい、digital signature): 電子データに付与される署名で、作成者の証明や改ざんの検知に利用されます。
フッター(footer): メールやウェブページなどの最下部のこと。
スパム率(スパムりつ、spam rate): 送信したメールのうち、迷惑メールとして報告された割合。
コンテンツ(content): 内容、中身のこと。ここではメールの本文や情報などを指します。
リスト管理(リストかんり): メール配信リストを適切に管理すること。不要なアドレスの削除や、配信停止の希望者の反映などを行います。
件名(けんめい): メールのタイトル部分のこと。
施行(しこう、enforcement): 法律や規則などが実際に効力を持つこと。
テックブログ(tech blog): 技術的な情報や開発に関する情報を発信するブログ。
要件(ようけん、requirement): 必要とされる条件や事項のこと。
優先度(ゆうせんど、priority): 物事を行う順序や重要度の度合い。
いかがでしたでしょうか?このコラムが、Microsoft社の新しいガイドラインについて理解を深める一助となれば幸いです。

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